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テンキーはおろかファンクションキーも排したコンパクトキーボードです。
恐らくHHKBとMajestouch MINILAと比較検討されるキーボードでしょう。
比較対象となるブランドの日本語キーボードとは明確に異なる点として
●方向キー
●かなキー
●変換キー
●無変換キー
これら4種7キーが省略されているところが挙げられます。
そのため英字キーボードに近い配列となり、Zキー列の位置がフルキーボードと変わらずズレていません。
省略された4種キーはファンクションキーと同様にFnキーとの組み合わせで使用可能。
特に方向キーに関してはFn+Enterによる「Arrowモード」への変更で右側Shift・Win・App・Ctrlキーから変更可能です。
ここまで割り切った割に何故かWindowsキーが左右に2個あり、右側は必要なかったのではないか？と思います。
その分Fnキーをデフォルトで左手側にも（右手側には存在、左手側もDIPスイッチでで追加可能）配置して欲しかった。
残したのは擬似Macモードへの対応のためでしょうか。
HHKB Professional 2（英字配列）とHHKB Professional JP（日本語配列）の中間のような配列です。
良く言えばいいとこどり、悪く言えば中途半端な配列なのです。
が、このキーボードのポイントは「日本語Windows環境でレジストリを変更せずに済む」というところにあります。
ソフトの導入やレジストリをユーザーが自由にいじれない環境でも使用が可能、という利点が浮かび上がってきます。
思いつくのは企業PCでの使用でしょう。
英字キーボードの配列に近づけたことでZキー列の配置が崩れていません。
レジストリを変更できないがZキー列の配置が一般とずれるのは嫌だという人には刺さる配列ではないでしょうか。
また、変換・無変換・かなキーの3種は必要無いけれども英字キーボードにするのは逆に環境が変化しすぎで不安だという人向けとも考えられます。
要するにHHKBや特にMINILAといった競合キーボードとは違った切り口でニッチな市場の中でも尖った需要を狙った配列だと思います。
この手のキーボード共通のDIPスイッチもあります。
Fnキーの増加（3種類ありすべてCaps Lockとの交換）・位置変更やCtrlキーをAキーと隣に変更する、Altキーの位置を他と入れ替えるなど計8種64通り（のはずです……）のカスタマイズが可能です。
カスタマイズでUNIX配列に近づけることも可能。
交換用のキートップも用意されているため変更した後に迷うことも無いです。
Centuryのキーボード共通のLEDバックライトも装備していますが、同社のコンパクトキーボードのPawnシリーズとは異なりLEDがキースイッチの上部から下部へ変更されました。
そのため数字キーは「Shiftキーとの組み合わせの記号」ではなく「数字そのもの」が光り、Fnキーで対応する機能が暗がりでもわかりやすくなりました。良い改善だと思います。
最低輝度でも暗がりならば視認性はそこそこあり最大輝度だと流石に眩しいですね。
輝度設定はメモリに記憶されるためPC起動のたびに設定する必要が無いのは良いところでしょう。
HHKBやMINILAにあってこのキーボードにない機能としてUSBパススルーポートとチルトスタンドの2つが挙げられます。
特に前者はPCのUSBポートを節約する意味では残念。
私の場合二股USBハブを買い足しました。（あまりポートの数が多くても困るため2ポートに抑えてあります）
チルトスタンド機能はありませんが予め傾斜がついているので個人的にそこはあまり気になりませんね。
打鍵感はさすがの赤軸で今のところ文句はありません。メンブレンキーボード（K270）からの乗り換えなので非常に快適です。
価格はMINILAとHHKBの中間に位置（購入時13,800円）していますがキースイッチはメカニカルのためMINILAより数千円高い価格設定（後々下がるでしょうが）がネックで価格訴求力は低めだと思います。
購入を検討する場合は上記のキー配列とLEDバックライト機能をどれだけ重視するかが基準になるはずです。
個人的には買ってよかったと思います。
*2017年1月17日追記*
発売から1ヶ月ほど使ってみましたがFnキーとの組み合わせにも慣れすこぶる快適な打鍵ができています。
DIPスイッチでCaps lockキーをFnキーに変更しています。
ホームポジションから大きく動かさず左手で方向キーやHome&End機能が使えるのでマウス操作と併用しやすくかなり便利。
この組み合わせはこのキーボードしかできない（他のコンパクトキーボードは右手で打つ）利点です。
| 対応機種 | ノートパソコン |
|---|---|
| カラー | ブラック |
| 電池付属 | いいえ |
| 電池使用 | いいえ |
| ブランド名 | センチュリー |
| メーカー | センチュリー |
| 製品型番 | CK-63CMB-RDJP1 |
| 付属品 | USBケーブル |
| その他 機能 | バックライト付き |
| 接続方式 | USB |
| 製品サイズ | 10 x 29 x 4.25 cm; 510 g |
| 商品重量 | 0.51 キログラム |
