木村木品製作所 りんごの木 トレー APPLE TREE 直径15×高さ1.4cm
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青森県弘前市はりんご生産量世界一のまちです。毎年さまざまな理由で役目を終えるりんごの木が出ます。薪とされる他は処分されています。木材として利用するには、太く長い部材が採れない上に節目・こぶも多く、加工に至るまでに非常に手間がかかるからです。それでも自分たちで農園からいただいて、製材・乾燥まで行っているのは、むかし曽祖父が建具の技術を応用した青森ひばのりんご栽培用の梯子を開発し、これまでりんごの恩恵を受けてきた木工屋であること、そして時代の流れに逆らわず自分達の設備・技術を生かした木のモノ作りを一貫してやってきた中から、やる価値があると思ったからです。使えるのは入手したうちの5割がやっとですが、実を食べるだけでなく幹も最後まで大事に使おう というゼロエミッション活動とも捉え、地域資源として活用しております。
普通、材木屋さんなどから乾燥された定尺に製材されたものを仕入れて加工します。ですがりんごの場合、自分たちで農園から収穫し、製材・乾燥までしなくてはいけません。そしてその中から無難に使える部分は5割がやっとです。
ひねくれたドンコロ(小さい丸太)の状態で、製材所では切ってくれません。自分たちでチェーンソー、バンドソー等で硬いりんごの木を切るわけですから、とても注意が必要です。リスクを伴い生産効率も悪く、せめてりんごのいい匂いでもすれば価値が上がるのですが特徴も無く無臭です。 こんな状態ですので私たちは製材・乾燥・加工・塗装すべての工程を自社で行うこととしました。製材のための小さな専用のランニングソー・人工乾燥機・箸削り機など身近にあるものを利用した自家製の機械・治具がいろいろできました。みんなで知恵を出し合えばできるものです。たいした設備投資もせず行っています。日本人のすばらしさはここにあると思っています。