シリーズ3作目であり、シリーズ最大の異端作。
シリーズの売りだった女子高生との会話は、ボリューム不足。
その代わり、別の視点からリアリティーを追求しています。
それは、「世界観」。
女子高生達の性格や友人関係、クラスでの発言力や確執など、
細部に至るまでの情報が用意されており、これらを読み解いて
集めて行く事で、彼女達の存在にリアリティーを与えています。
ある程度の想像力が求められますが、歴史書を解読して当時の
人々の息遣いを推察する様な面白さを感じました。
最大の問題点は、ゲーム進行の煩雑さ。
ハッキングをジャンケンの様なシステムに置き換えていますが、
そこに時間制限などもあって、非常に取っ付き難いです。
最悪なのは、この問題点が作品の本質であるリアリティー追求に
直結している事でしょう。
つまり、本質的には魅力的な作品ですが、ゲームとしての手法に
失敗している為、それが死んでいる作品です。
PS版は、SS版には無かったデータの閲覧モードあり。
収集した画像、ムービー等が自由に見られます。