※一度、上げていたレビューを削除。今回の内容は検証後の再掲載です。BIV-TW1000の新品がネット通販で安値で売られているものをみて飛びついたもののフリーズが連発。「HDDが故障しててシャットダウンするのか？」と思ってWD20PURXとTOSHIBA DT01ACA200と挿し替えてみても症状は変わらず。こりゃ基盤が逝ってるんだろうかと考えてメーカー送りを考えていたところ、特定の時間帯に落ちて細かく映像が分割されることに気が付きました。よく考えてみたら映像がフリーズしたり勝手に再起動するというのは電波不足の時に「テレビで」時折起こる現象です。チューナー部はレコーダーも同じですので電波障害や入力不足を疑うことに。同軸ケーブルを新しいものに交換してCATV用ブースター（SRB3020）を装着。多少は安定したものの、しばらくするとまた分割やフリーズが発生。「入力不足が原因だとしたらなんでブースターで安定しないんだろう？」と考え込むことに。HDD内蔵のSTB（ケーブルテレビ専用のセットトップボックス）をもう1台追加購入したのですが、デッキを入れ替えてみてもそちらに不具合はない。熱暴走を疑って本体を冷やしてみても状況は変わらず。今は冬ですし…。そこまで調べてはたと気が付きました。「これ、CATV特有の問題ではないのか？」と。うちはCATVでJ-COMです。電波は同軸ケーブルでBSとCS、地上波が一緒に入ってきます。J-COMはBS、CSはトランスモジュレーション方式を採用しています。一旦、特殊な信号に変更されていますので元に戻すためには専用のデコーダー、つまりSTB（セットトップボックス）が必要になります。トランスモジュレーションに対応していないBIV-TW1000は同軸ケーブルを分波しても地デジ以外は映らない筈です。BSもCSも観ないからいいやと思っていたのですが、これが甘かったようで。ブースターで電波を増幅した「すぐ後ろに」分波器を導入。無駄な追加投資のようですが、途端に動作が安定しました。入れてわかったのですが分波すると受信レベルが大幅に下がります。元は34だったのが分波器を入れると数値は14～17にまで下がる。BIV-TW1000の取説で受信最低レベルは20からになっています。これは推測に過ぎませんが、BIV-TW1000の仕様で同軸ケーブル直付けの場合はBS、CS、それに地上波デジタルの「合算」が34として表示されているのではないでしょうか？実際にはその半分くらいしか入力が無いのかも。それで動作が不安定になって映像がぶつ切りになったり再起動がかかっている可能性があります。やっかいなのは分波せず同軸ケーブルを直接ブースターで強くしてしまうとなぜか安定しない。いきなりブラックアウトしたり再起動がかかる。レコーダーに内蔵されているチューナーのバンド幅が狭いような？分波器入れた状態で画面見ながらブースターの「利得調整」（イコライザーはOFFでスイッチは0db位置）つまみを動かすと数値が変化します。現在は30に設定してうまく動作してます。それよりも高くても低くても再起動やフリーズ、録画のぶつ切りがかかりました。あと時間帯ごとに不安定になるのはマンションの管理組合が「一括受電サービス」に加入してしまったためのようで…。一般的な家電製品なら問題ないのですがパソコンとか精密機器、レコーダーなどでは問題が出ることがあります。瞬断、電圧の瞬間的な低下が起こることがあったのでパソコンには先にUPSが入れてありました。仕方ないのでオークションで中古のUPSを探してレコーダー用に導入しました。やっと完全に安定動作中。疲れた…。原因の特定と追加装置に二ヶ月、10万円近くもかかった。ちなみに分波器を入れると見れないはずのBSが映りました。どうやら地デジ化前にマンションの住人がBS用のアンテナを屋上に設置していたようで。J-COMがアンテナ線を引き込む時に混合した模様。検証と修理のために買ったものはTZ-BDT910F、常時インバーター方式無停電電源ユタカUPS310HS、交換用シールドバッテリー、日本アンテナ ブースターSRB3020、S5C-FB 同軸ケーブル、日本アンテナ S-UVSW 2分波器等々。HDDがWD Purple WD20PURXとTOSHIBA DT01ACA200です。ユタカ電機製作所 無停電電源装置HyperシリーズSモデルUPS310HS YEUP-031SA日本アンテナ CATV双方向770MHz帯域ブースター上り下り増幅型（30dB型） SRB3020日本アンテナ S-UVSW 2分波器(地デジ・CATV・BS/CS対応) 出力側S-4C-FBケーブル50cm付属WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 2TB WD Purple 監視カメラ用 WD20PURX IntelliPower 3年保証TOSHIBA DT01ACA200は型番に「V無し」でAVコマンド対応とは謳っていないのですが、ネット検索して日立からの継承型なので動くと判断して取り付けてます。録画にも動作にも問題なし。TOSHIBA DT01ACA200を入れたのはもしかしてHDDの回転不足かなと疑ったもので。トリプルチューナーで3番組同時録画だと書き込み速度が遅いHDDを用いてるとエラーになることがあります。TOSHIBA DT01ACA200は使用電力ならWDより低いです。個体差があるようですが発熱も低め。私が購入したものは騒音も少ないです。同じ日立系のほうが相性が出にくいかと思ったのであえて高回転7,200rpm、少し前の枯れたタイプのHDDを使ってます。「一括受電サービス」に加入してない方は分波器とブースターを入れましょう。ブースターは画面見ながらの微調整は必要ですが、おそらくそれだけでかなり安定するはずです。UPSとHDDは不具合が起きていないのなら無理に交換したり入れる必要はないと思われます。途中からは泥沼状態でお金だけが延々かかるので諦めようかと思ったのですが。正直、レコーダーごと買い替えたほうが安かった。SHARPの古いHDDレコーダーとかPanasonicのSTB（TZ-BDT910F）ではまったく問題は生じていませんので星は2つです。安定動作すればとてもいい機種なんですけどね。検証のために大金かけることになったのはとても残念ですが…。それでもiVDRスロットが複数搭載されているのは捨てがたい魅力です。全員がこれでトラブルが解消するとは限りませんが、同じ現象でお悩みの方の多少なりとも参考になれば幸いです。PS.日本アンテナ CATV双方向770MHz帯域ブースター上り下り増幅型（30dB型）SRB3020を。DXアンテナ CS/BS-IF・CATV下り帯域ブースター 30dB型 卓上型TCF30L2Hに変更しました。DXアンテナ CS/BS-IF・CATV下り帯域ブースター 30dB型 卓上型 TCF30L2H大きな違いはBS、CSと「地上波デジタル」を個別で出力調整できることです。BIV-TW1000はBS、CSを先に読みに行っちゃうようですね。BS、CSの電波受信の状況が悪いと再起動を繰り返します。BS、CS「だけ」が地デジより弱いので個別で設定し直しました。バランスが悪いと安定しません。どちらも30〜34の数値に収めたら再起動も録画データのぶつ切りも全て解消しました。EQディップスイッチは「-6db」側に設定してあります。TCF30L2Hの場合、EQ（イコライザー）で平均化したほうがウチでは安定しました。